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たきのうえゼロカーボンニュース VOL14

道内でも太陽光発電は拡大傾向に

 近年、さまざまな再生可能エネルギーの活用が注目される中で、道内においてもやはり太陽光発電が多くの割合を占めています。


図 道内の再エネ導入設備容量の推移(累積、自治体排出量カルテ)

 大型のメガソーラー発電所が増えたこともありますが、住宅用の太陽光発電(10kW未満規模)も着実に増えています。北海道は冬が長く、積雪も多いため、「太陽光発電には向かないのでは?」と思われがちですが、昔と比べて太陽光パネルの価格が低下したことや蓄電池との併用など、メリットが広がりつつあります。


図 道内の太陽光発電(10kW未満)の導入件数の推移(累積、自治体排出量カルテ)

 積雪量が多い地域では「雪が積もると発電できない」と心配する人も多いですが、たしかに冬は発電量が減るものの、夏場は本州より日照時間が長く、高緯度地域ならではのメリットがあります。また、太陽光パネルを適切な角度で設置すれば雪が自然に落ち、近年では垂直型ソーラーといって地面に対して垂直に太陽光パネルを設置するケースも見受けられます。
 さらに、寒冷地ではパネルの発電効率が向上することもポイントです。太陽光パネルは気温が低いほど電気の変換効率が上がるため、夏の暑さで効率が落ちる地域よりも、安定した発電が可能になるのです。

 近年では北海道でも夏の暑さに備えてエアコンを設置する世帯も増えており、太陽光発電を活用すれば、電気の自給自足が可能になり、光熱費の削減につながります。
 また、蓄電池を組み合わせて設置することで、停電時にも家庭の電気を確保できるため、災害対策としても有効になります。また、夜間や天候の悪い日でも、昼間に発電して溜めておいた電気を利用できるようになります。

 太陽光発電の普及は、ゼロカーボン社会の実現に向けて必要不可欠なものです。積雪や寒冷地特有の課題もありますが、それを克服する技術やノウハウが進化しています。私たち一人ひとりが再生可能エネルギーを取り入れることで、持続可能な社会を実現していきましょう。
 

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