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たきのうえゼロカーボンニュース VOL12

LNGってなに?

 アメリカ大統領がトランプ氏になり、日本への輸出が拡大されると言われているLNG。今回はLNGへの理解を深めたいと思います。
 LNGとは、「液化天然ガス(Liquefied Natural Gas)」の略で、簡単に言うと、天然ガスをマイナス162℃まで冷やして液体にしたものです。天然ガスは「ガス」なので元々は気体ですが、液体にすると体積が約600分の1になり、運びやすくなります。

 LNGは、都市部でのビルや家庭に供給される都市ガスとして供給されていたり、バスやトラックの燃料として利用されたり、発電所で電気を作るための燃料としても活躍しています。
道内では石狩に大型LNG輸入基地があり、海外から輸入したものを貯蔵しています。

 
図 石狩LNG基地(北海道瓦斯HP)

 LNGが昨今多く使われるのには複数の理由があります。
 LNGは、石炭や石油と比べて燃やしたときに出るCO₂が少ないのが特徴です。また、空気を汚す原因となる硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)も少なく、クリーンなエネルギーとされています。
 
また、LNGは液体の状態では燃えにくく、安全性が高いのも特徴です。さらに、LNGは軽いため、空気中に放出されるとすぐに拡散し、ガスがたまって爆発するリスクが低くなります。

 LNGは、世界のさまざまな国で生産されています。日本はオーストリア、マレーシア、ロシア等からLNGを輸入することで安定したエネルギー供給を確保できています。


図 日本のLNG輸入先(経済産業省、2021年度)

 現在、世界では再生可能エネルギー(太陽光や風力など)の利用が進んでいますが、すぐに全ての電気を再生可能エネルギーにするのは難しいのが現実です。そのため、LNGは石炭や石油よりは環境にやさしく利便性も高いエネルギーとして、今後もしばらく重要な役割を果たすと考えられます。

 しかし、LNGはCO2排出量をゼロにできるわけではありません。このため、LNGを使い続けてカーボンニュートラルを目指すには、J-クレジット等を活用してCO2排出量をカーボン・オフセットする等の方法も必要になります。

 これからの未来を考えるうえで、私たち一人ひとりがエネルギーのことを知り、どう使うのかを考えることが大切です。
 

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