たきのうえゼロカーボンニュース VOL11
ZEH(ゼッチ)のススメ
近年、住宅のエネルギー効率に対する関心が高まり、「ZEH(net Zero Energy Houseの略。呼び方:ゼッチ)」という言葉を耳にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ZEHとは、断熱性能の向上や高効率な暖房給湯設備の導入、さらには太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用することで、年間のエネルギー収支がゼロになるもしくは消費量よりも多くのエネルギー量を創り出す住宅を指します。
図 ZEHの概念図(経済産業省)
全国的にも、注文住宅の取得世帯が重視するものとして高気密・高断熱が筆頭になっており、関心の高さを示しています。
図 注文住宅取得世帯が注文住宅を選択した理由(複数回答)
(国土交通省調査・令和3年度)
ZEHが注目される理由は、大きく分けて三つあります。
第一に、環境負荷の低減です。ZEHはエネルギー消費を抑えながら、自家発電によってエネルギーを賄うため、CO₂排出量を大幅に削減できます。
本町は2050年のカーボンニュートラル実現を掲げており、その達成には住宅部門の脱炭素化が不可欠です。ZEHの普及は、私たち一人ひとりが持続可能なまちづくりに貢献できる手段となります。
第二に、家計へのメリットです。ZEHでは高断熱仕様や高効率設備を採用するため、冷暖房や給湯にかかるエネルギー使用量を大幅に削減できます。加えて、太陽光発電による自家消費や売電収入を得ることで、さらなる光熱費の節約につながります。初期投資は必要ですが、本町の補助金制度を活用すれば、経済的な負担を軽減することも可能です。
第三に、快適な住環境の提供です。ZEHは優れた断熱性能を持つため、外気の影響を受けにくく、年間を通じて室内の温度を一定に保ちやすくなります。夏は涼しく、冬は暖かい快適な室内環境が維持できるだけでなく、結露やカビの発生を抑え、健康的な住まいを実現できます。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭にとって、ヒートショックなどの健康リスクを軽減できる点も大きな利点です。
これから住宅を新築・改修する人にとって、ZEHは単なる流行ではなく、持続可能な未来のための選択肢の一つです。
本町の支援策を活用しながら、環境にも家計にも優しい住まいづくりを検討してみてはいかがでしょうか。
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