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たきのうえゼロカーボンニュース VOL2

私たちの暮らしには電気が欠かせません。リビングの電球、台所にある冷蔵庫、スマートフォンの充電などあらゆる場所に電気が使われています。
 みなさんは電気代の明細をよく見たことがあるでしょうか?毎月ご家庭に届く電気代の明細には、●●●kWh(キロワットアワー)という電力使用量が記載されていると思います。一般家庭3~4人世帯の場合、一ヶ月あたり300kWh~400kWhの電力使用量が平均的と言われています。
 kWhというのはkW(キロワット)にh(時間=アワー)を掛け合わせたものです。つまり、1kWの定格消費電力の家電製品を1時間使うと1kWhの電力使用量となります。1kWの定格消費電力をもつ家電製品の代表例がドライヤーです。ドライヤーには概ね600W(ワット)~1200Wの定格消費電力の記載があります。1000W=1kWですので、1000Wのドライヤーを1時間使用し続けると、1000Wh=1kWhの電力使用量になるわけです。
 この定格消費電力や消費電力量の目安というのは、あらゆる家電製品に記載されています。この機会ぜひチェックしてみてください。


さて、では1kWhの電気の使用に対してCO2はどのくらい排出されているのでしょうか?
 これは、発電方法によってCO2排出量は異なるという答えが正解となります。
 発電方法にはどのようなものがあるかというと、石炭や石油など化石燃料を使用する火力発電、大型ダムでよくみられる水力発電、原子力発電、小規模な面積でも設置可能な太陽光発電、ほかにも洋上風力発電、潮流発電など実にさまざまです。
石油、石炭、天然ガスなど化石燃料火力発電全体によるCO2排出量は1kWhあたり約690gと言われています。これに対し、太陽光発電によるCO2排出量は1kWhあたり17~48g(寿命を30年とした場合)と言われています。
太陽光発電は、太陽電池を利用して、日光を直接的に電力に変換します。発電そのものには燃料が不要であり、運転中にはCO2を排出しません。この17~48g/kWhというCO2排出量は、原料採鉱・精製から廃棄に至るまでのライフサイクル中の排出量を含めた値であり、非常に少ない排出量で電力を供給することが可能ということが分かると思います。


(出典:国立研究開発法人産業技術総合研究所)

1kWの定格出力の太陽光発電システムの年間発電量は約1,000kWhと言われています。このため、住宅に3kWの太陽光発電を設置した場合、年間発電量は約3,000kWhですので、化石燃料と比較して約650g/kWh×3,000kWh=年間1,950kg程度のCO2を削減できることになります。
 一般的に世帯平均のCO2排出量は年間約5,060kgと言われており、3kWの太陽光発電を設置して仮に全量を自家消費した場合には、この家庭からのCO2排出量を約40%も削減できます。
 また、化石燃料による発電は、その大部分を海外からの輸入に依存していることもあり、燃料費の高騰や原産国の政治情勢などさまざまなリスクを抱えています。これに対し、太陽光発電は住宅屋根や近隣の空き地等にひとたび設置してしまえば、無尽蔵にある太陽光を無料で利用し続けることができ、エネルギーの地産地消を実現し、災害時の分散型電源としても活躍します。
 昨今は家庭用蓄電池や電気自動車など、太陽光発電で余った電気を貯めてから使う仕組みも普及しています。町のゼロカーボンに向けて地産地消型の再生可能エネルギーを増やし、賢く使っていきましょう。

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