たきのうえゼロカーボンニュース VOL9
薪ストーブ
日本では年間7千台から8千台ほどの輸入薪ストーブが販売されているそうです。
近年では鋳物のおしゃれなデザインの薪ストーブも増えました。薪ストーブは電気や灯油を使わず、震災などでライフラインが寸断された場合でも薪さえあれば暖をとることができます。
天板に鍋を乗せて煮炊きをしたり、火室内で焼き芋をしたりという使い方をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ホームセンターに行ってもさまざまなタイプの薪ストーブが売られています。昔は鋼板製のものが多くみられていました。この鋼板製は熱しやすく冷めやすい特徴があり、鋳物製は熱しにくく冷めにくいと言われます。このため住宅における家族の滞在時間などによっても薪ストーブの選び方は異なり、立ち上がりの速さや手間も考慮して灯油ストーブやエアコンと併用することも考えられます。
薪ストーブには煙突が必須です。これは薪ストーブが電気を使わずに煙突内で発生するドラフト(上昇気流)のみで火を起こすためです。煙突はドラフトの流れを阻害しないよう真っすぐの立ち上がりが理想ですが、既存の住宅にリフォームで設置する場合には、屋根を貫通させるよりもコストの安い壁を貫通させる施工が選ばれる傾向にあるようです。
また、煙は煙突を通っていく間に徐々に温度が下がり、すすやタールへ変化します。煙突内にすすやタールの固着が多くなると、煙突の内径が狭まるため、ドラフトが弱まる原因となります。このため、煙の温度を維持した状態で排出するように、二重断熱煙突が用いられることが多くあります。
図 煙突の立ち上げ方法
このほか、薪ストーブを導入したら薪を調達しなければなりません。一般的には広葉樹が理想と言われますが、これは広葉樹が針葉樹よりも密度が高く燃焼時間が長いことや、油分が少なくタールの付着が少ないといった特長があるためと考えられます。
しかし、地域に存在する樹種として広葉樹が少なかったり、薪を購入しようとすると広葉樹の方が高い傾向もあります。薪ストーブでは針葉樹ももちろん燃やすことができますので、乾燥期間を長くしたりメンテナンスを丁寧に行うなど、使用方法を工夫しながら、調達可能な薪を使用していくことが重要です。
薪割り作業も日常のいい運動になるかもしれませんね。
町では、住宅や事業所における薪ストーブやペレットストーブの導入に対して上限20万円(補助対象経費の2/3)の補助金をご用意しています。この機会にぜひ設置をご検討ください。
※既存設備の更新は対象外となります。
滝上町省エネ再エネ設備導入促進補助金はコチラのチラシを見てください!
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