水痘の流行について(注意報)
北海道では感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づき感染症発生動向調査を実施しておりますが、令和7年第30週(令和7年7月21日~令和7年7月27日)において、紋別保健所管内の定点医療機関あたりの水痘患者報告数が、注意報基準である1人以上となりましたので、まん延を防止するため警報が発令されました。
今後、紋別保健所管内において流行がさらに拡大する可能性がありますので、感染予防に努めるようお願いします。
水痘とは
●水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスの初回感染によって引き起こされる疾患で、感染成立後約2週間程度の潜伏期間を経たのちに発疹・発熱などの症状が出現します。多くは発疹がかさぶたになって(痂皮化)治癒しますが、一部は脳炎・肺炎・肝炎などを合併し、重症化することもあります。治癒した後もウイルスは神経節に潜み、のちに帯状疱疹を引き起こす原因となります。
●とくに抵抗力の弱い乳幼児や高齢者、薬剤などの影響で免疫力が低下している人が感染した場合、重症化しやすいので、注意が必要です。
感染経路
●水痘の原因病原体である水痘帯状疱疹ウイルスは空気感染です。また、感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)が知られています。
治療・予防
●患者との接触を避ける以外に有効な予防法はありません。●平成26年10月より水痘ワクチンが定期接種となっており、1回の接触により重症化を、2回の接種により発症を防げると考えられています。
●学校保健安全法施行規則により、全ての発疹がかさぶたになる(痂皮化)まで出席停止と定められています。
(参考)
水痘 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
水痘注意報・警報について
●最近5週における定点医療機関からの水痘患者報告状況(表示は、「報告数(患者/定点)」単位:人)
| 第26週 (6/23~6/29) |
第27週 (6/30~7/6) |
第28週 (7/7~7/13) |
第29週 (7/14~7/20) |
第30週 (7/21~7/27) |
|
| 紋別保健所 | 0 | 1.0 | 0 | 0 | 1.0 |
| 全道 | 0.57 | 0.41 | 0.44 | 0.34 | ー |
| 全国 | 0.55 | 0.40 | 0.49 | 0.34 | ー |
第29週までは、北海道感染症情報センター公表のデータによる。
北海道感染症情報センター|水痘 (pref.hokkaido.jp)
●水痘注意報・警報とは
厚生労働省の感染症発生動向調査により把握した、全道の定点医療機関を受診した水痘患者数が、国立感染症研究所において設定した注意報・警報レベルの基準値に達したときに発令し、大きな流行の発生や継続が疑われることを指します。
<水痘の注意報・警報レベル>
| 注意報レベル | 警報レベル | ||
| 基準値 | 開始基準値 | 終息基準値 | |
| 定点あたり患者数(人) | 1 | 2 | 1 |
お問い合わせ
保健福祉課
〒099-5692
北海道紋別郡滝上町字滝ノ上市街地4条通2丁目1番地
電話:0158-29-2111
FAX:0158-29-3588


