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伝染性紅斑の流行について(警報)

  北海道では感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づき感染症発生動向調査を実施しておりますが、令和7年第18週(令和7年4月28日~令和7年5月4日)(速報値)において、管内の定点医療機関あたりの伝染性紅斑患者報告数が2人となり警報基準である2人以上となりましたので、まん延を防止するため警報が発令されました。
 今後、管内8市町村において流行がさらに拡大する可能性がありますので、感染予防に努めるようお願いします。


 全道の発生状況については、北海道立衛生研究所北海道感染症情報センターホームページにて公開しています。
北海道感染症情報センター|伝染性紅斑 (pref.hokkaido.jp)
 

伝染性紅斑とは

●両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもあります。
●約10日~20日の潜伏期間の後、両頬に境界鮮明な紅い発しんが現れます。
 続いて体や手・足に網目状の発しんが拡がりますが、これらの発しんは、通常1週間程度で消失します。
●頬に発しんが出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。
 発しんが現れる時期にはウイルスの排出量は低下し、感染力もほぼ消失します。

 

妊娠中または妊娠の可能性がある方へ

これまで伝染性紅斑に感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。熱や倦怠感が出現した後に発しんが出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。


●伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは特に注意が必要です。かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行ってください。
 

感染経路

●感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)が知られています。
 

治療・予防

●伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
●特徴的な紅斑の時期にはほとんど感染力がありませんので、二次感染予防のため風邪症状のある人はこまめや手洗いや、せきくしゃみをする時には「咳エチケット」を心がけることが大切です。

(参考)

伝染性紅斑 |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
 

伝染性紅斑の警報について

●最近5週における定点医療機関からの伝染性紅斑患者報告状況
(表示は、「患者/定点」単位:人)
第14週
(3/31~4/6)
第15週
(4/7~4/13)
第16週
(4/14~4/20)
第17週
(4/21~4/27)
第18週
(4/28~5/4)
紋別保健所 0 0 0.50 0 2※
全道 1.83 3.10 3.14 3.39
全国 0.63 1.13 1.25 1.30
※ 第18週の患者報告数は速報値。
第17週までは、北海道感染症情報センター公表のデータによる。



●伝染性紅斑警報とは
感染症発生動向調査により把握した、定点医療機関を受診した患者数が伝染性紅斑警報発令基準値に達したときに発令します。
<発令基準>
警報開始基準値 警報終息基準値
1定点あたり患者数(人) 2 1

 注意報は、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示しており、流行発生後であれば、その流行がまだ終わっていない可能性があることを示しています。
 また、警報は、大きな流行の発生や継続が疑われることを示しています。





 

お問い合わせ

保健福祉課

〒099-5692

北海道紋別郡滝上町字滝ノ上市街地4条通2丁目1番地

電話:0158-29-2111

FAX:0158-29-3588

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