ここから本文

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の流行について(警報)

  令和6年第43週(令和6年10月21日~令和6年10月27日)において、紋別保健所管内の定点医療機関あたりのA群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者報告数が8.3人(確定値)となり、警報基準である8人以上となったことから、まん延を防止するために警報が発令されました。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

 ● 細菌の一種であるA群溶血性レンサ球菌がのどに感染しておこる感染症です。
 ● 2~5日の潜伏期間を経て発症します。
 ● 感染経路は、接触感染(細菌が付着した手で口や鼻に触れる)や飛沫感染
  
(せきやくしゃみのしぶきに含まれる細菌を吸い込む)です。
 ● 症状としては、のどの腫れ、痛み、発熱、首のリンパ節の腫れがみられます。
 ● まれに重症化し、発疹を伴う「猩紅熱(しょうこうねつ)」を引き起こすことが   
  あります。数週間後になって心臓弁膜症の原因となる「リウマチ熱」、腎臓を
  おかす「溶連菌感染後急性糸球体腎炎」 などを引き起こすことがあります。
 ● 5歳~15歳の感染者が最も多く、幼稚園や保育所、学校などの集団生活の場で  
  の感染
が多くみられます。

 

 ● 治療法としては、抗菌薬が有効です。合併症(リウマチ熱)を防ぐため、処方
  された薬を指示どおりに飲みきる
ことが大切です。

予防方法

 患者との濃厚接触を避けることが最も重要とされていますが、実際には困難な場合もありますので、「手洗い」「うがい」が大切です。
 また、おもちゃなどの口に入る器具や食器には注意が必要です。感染者と同じコップで飲み物を飲んだり、同じ皿から食べ物を食べたりすることで感染が広まる可能性があります。
 保育施設など集団生活の場では、熱やのどの痛みがある児との接触を避ける症状がある場合は可能な限り休ませるなどの対策が必要です。
 
 なお、健康保菌者(一度も発病していない健康な保菌者)からの感染はまれとされています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の警報について

1.最近5週における定点医療機関からのA群レンサ球菌咽頭炎患者報告状況
(「患者数(1定点当たりの数)」単位:人)
第39週
(9/23
~9/29)
第40週
(9/30
~10/6)
第41週
(10/7 
~10/13)
第42週
(10/14 
~10/20)
第43週
(10/21 
~10/27)
紋別保健所 3.33 2.67 6.00 3.33 8.3※
全 道 2.36 2.68 3.15 2.22
全 国 1.64 1.92 2.00 1.70
※ 第43週の患者報告数は確定値。
  第42週までは、北海道感染症情報センター公表のデータによる。
 (http://www.iph.pref.hokkaido.jp/kansen/index.html


2.A群溶血性レンサ球菌咽頭炎警報とは
 北海道では、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律に基づき、
感染症発生動向調査を実施しています。
 定点医療機関を受診した患者数が、国立感染症研究所において設定した警報レベルの基準値に達したときに発令し、大きな流行の発生や継続が疑われることを指します。

<発令基準>
警報開始基準値  警報終息基準値 
1定点あたり患者数(人) 8 4
※注意報は、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があること 
 を示しており、 流行発生後であれば、その流行がまだ終わっていない可能性があることを
 示しています。

全道の発生状況については、北海道立衛生研究所北海道感染症情報センターホームページにて公開しています。(http://www.iph.pref.hokkaido.jp/kansen/index.html

お問い合わせ

保健福祉課

〒099-5692

北海道紋別郡滝上町字滝ノ上市街地4条通2丁目1番地

電話:0158-29-2111

FAX:0158-29-3588

本文ここまで

ページの先頭へ