秋のこどもまんなか月間のお知らせ
(5.24 MB)令和4年度中に、児童相談所において児童虐待相談として対応した件数は、214,843件であり、児童虐待に関する相談対応件数は、近年増加傾向にあります。子どもの生命が奪われる重大な事件も後を絶たないなど、深刻な状況が続いています。
こども家庭庁では、家庭や学校、地域等の社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、令和5年度から毎年11月を「秋のこどもまんなか月間」と定め、取り組みの一環として、「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施しています。
○令和6年度オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン標語○
189(いちはやく) 気づいてあげて そのサイン
(沖縄県・福元悠真(ふくもとゆうま)さんの作品)
オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーンについて詳しくは、こちらから
滝上町でも、子ども・子育てにやさしい社会づくりのために、社会全体でこどもや子育て中の方々を支える機運を醸成することを目的として、期間中に児童虐待防止のための広報・啓発活動など種々な取組を集中的に実施します。
児童虐待とは
親など現に子どもを監護している保護者が、子どもに対して身体的な危害を加えたり適切な保護や養育を行わないこと、言葉によるおどかしや拒否的な態度をとったりわいせつな行為をすること(させること)などによって、子どもの心身を傷つけ、健やかな成長、発達を損なう行為をいいます。児童虐待とは、以下の4種類に分類されます。(児童虐待の防止等に関する法律 第二条)
○身体的虐待 殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など
○性的虐待 こどもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など
○ネグレクト 家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など
○心理的虐待 言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、こどもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティックバイオレンス:DV)、きょうだいに虐待行為を行う など
4種類の子どもの虐待は、それぞれ単独で発生することもありますが、暴力と暴言や脅し、性的暴行と暴力や脅しなど複雑に絡まりあって起こる場合もあります。
近年、児童相談所における虐待相談内容別件数としては、心理的虐待が最も多く、令和4年度では、128,114件となっており、虐待相談の約6割を占めています。次いで身体的虐待の割合が多くなっています。
なぜ体罰や暴言をしてはいけないのか
全ての子どもは、健やかに成長・発達し、その自立が図られる権利が保障されることが、平成28年の児童福祉法の改正によって明確化され、保護者は、子どもを心身ともに健やかに育成することについて、第一義的責任を負うとされています。また、全ての国民は、子どもの最善の利益を考え、年齢や成熟度に応じて子どもの意見が考慮されるように努めることとされています。
★子どもが持っている権利
○たたかれたりひどいことを言われない
○元気に・健康に毎日を過ごして成長する
○保護者の人から育てられる 守ってもらえる
○自分の意見を言う話を聞いてもらえる
子どもの権利が守られる体罰等のない社会を実現していくためには、一人ひとりが意識を変えていくとともに、子育て中の保護者に対する支援も含めて社会全体で取り組んでいかなくてはなりません。
たとえ親などがしつけと思っていても、体罰や暴言は子どもの成長及び発達に悪影響を与えることが科学的にも明らかになっています。
しつけとは・・・
子どもの人格や才能などを伸ばし、社会において自律した生活を送れるようにすることなどの目的から、こどもをサポートして社会性をはぐくむ行為です。
体罰とは・・・
子どもの身体に何らかの苦痛を引き起こし、または不快感を意図的にもたらす行為(罰)です。
しつけ?体罰?これってどっち?(こども家庭庁ホームページ)
こちらをご覧ください
●体罰等によらない子育てのための工夫のポイントについては、
以下のリーフレットをご覧ください。
(1.42 MB)
(2.52 MB)
困っている親を追いつめないでください
虐待をしてしまう保護者は、子育ての不安やいろいろな事情があり、家庭全体に多くの悩みを抱え、援助を必要としているのかもしれません。周囲から保護者への一方的な非難は、かえって家庭を孤立させ、問題を悪化させることがあります。子どもは社会全体で守っていかなければなりません。子どもを助けたいと思う一報が子どもの命を救い、家庭全体を救うのです。
「虐待かもしれない」と思われた時は電話をしましょう
●子どものサイン・いつもこどもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴り声がする
・不自然な傷や打撲のあとがある
・衣類やからだがいつも汚れている
・表情が乏しい、活気がない
・夜遅くまで一人で遊んでいる
●保護者のサイン
・地域などと交流が少なく孤立している
・小さい子どもを家においたまま外出している
・子どもの養育に関して拒否的、無関心である
・子どものけがについて不自然な説明をする
など、少しでも子どもへの影響が危惧されるようなことがあれば、すぐに連絡してください。
児童虐待防止対策関連リンク
児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」・
児童相談所相談専用ダイヤル「0120-189-783(いちはやく おなやみを)」
https://www.mhlw.go.jp/189-ichihayaku/
北海道結婚・妊娠・出産・育児総合ポータルサイト「ハグクム」の相談窓口はこちら
(2.58 MB)
親子のための相談LINE(こども家庭庁)はこちら
滝上町での取り組みについて
滝上町では、子どもの健やかな成長発達をサポートするため、様々な子育て支援事業を実施しています。下記に一部事業を抜粋して紹介いたします。子育てセミナー
これまでに実施した子育てセミナーの内容や、ホームページ上に臨床心理士の先生による、子どもの心の育ちに関する記事を掲載しています。こちらからご確認ください。(滝上町ホームページ内リンク)
人いきいき☆町わくわく 滝上町子育て通信
保健師・栄養士が、年間を通して「心」「体」「食」をテーマに滝上町子育て通信を発行しています。広報たきのうえに掲載していますのでぜひ、ご覧ください。(1.78 MB)
広報たきのうえ(2024.9月号抜粋)
ライフステージに応じた子育て支援事業
ライフステージ毎に子育て支援事業の内容を掲載しています。こちらからご確認ください。(滝上町ホームページ内リンク)
子育て応援バトンファイル(地域でつなげるバトン事業)
出産後、新生児訪問や転入の手続き時等に配布しているバトンファイルについてのお知らせです。こちらからご確認ください。(滝上町ホームページ内リンク)滝上町公式LINE
滝上町公式LINEでは、たきのうえ安全安心メール、ごみ情報や防災情報の配信のほか、子育てに関する様々な情報を掲載しています。また、お知らせ配信にご登録いただくと、定期的に子どもに関するイベント情報等が配信されます。ぜひ、ご登録下さい。こちらからご確認ください。(滝上町ホームページ内リンク)
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さいごに
滝上町では、子ども子育て支援事業計画を策定し、「いきいきと安心して子育てができるまち」を基本理念として、各事業を展開しています。基本目標
(1)「子どもの発育を支える支援」子どもが成長するための出発点は家庭であり、すべての子どもが家庭において健康に発育するためには、各家庭において保護者が安心して出産・育児ができる環境づくりが必要です。
そのために、妊娠から出産、発育といったステージごとに、経済的負担軽減などの支援も含め、乳幼児健診や離乳食教室などにより、子どもが健康的に発育できる支援に取り組みます。
また、妊婦とその夫の母性と父性を育む支援や、親子の触れ合いの場の提供などにより、家庭や地域における保育・教育力の向上に取り組みます。
(2)「子育て支援サービスの充実」
家庭において安心して子育てを行うには、地域における保育サービスの充実や、子育て家庭を支える社会資源の整備など、公的サービス・支援の充実を図ることが重要です。
そのため、現在町内にある保育施設における保育サービスや既存サービスを引き続き提供するのはもちろんのこと、子育て家庭のニーズを的確に見極め、必要な場合は、町内の社会資源の状況等を勘案しながら、サービスの更なる充実・拡充について検討を進めます。
また、町独自の支援も実施し、家庭における子育てに対するきめ細やかな支援を行います。
(3)「子どもが健やかに成長できる環境づくり」
すべての子どもが自分らしくいきいきと健やかに成長できるよう、子育ての悩みや不安を持つ保護者への支援や、障がいを持つ子どもとその保護者への支援、さらに、子どもが文化・芸術に触れることのできる環境づくりに取り組みます。
また、関係機関と連携した、育児放棄や虐待等によりケアを必要とする子ども(要保護児童)の早期発見やその適切な対応(保護)、子どもが放課後に安全・安心に過ごせる居場所の提供などにより、子どもの安全の確保に取り組みます。
(4)「滝上らしさを生かした逞しい成長の支援」
本町は山や川などの豊かな自然に囲まれ、生活の中にその自然の恩恵が息づいており、そうした土壌の上に刻々と刻まれてきた郷土の歴史や文化があります。
そうした本町ならではの特性や魅力を活かして、滝上でしかできない「体験や交流」・「学び」を通じて子どもたちの「生きる力」・「考える力」・「感じる力」を引き出し、逞しく成長できるような支援・取り組みを推進します。
★第2期滝上町子ども・子育て支援事業計画についてはこちらからご確認ください。
滝上町子育て世代包括支援センターについて
子育て世代包括支援センターとは、母子保健法に基づいて市町村が設置している保健師等の専門スタッフが妊娠・出産・育児に関する様々な相談に対応し、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援を一体的に提供する窓口です。滝上町では、令和2年より設置し、産前・産後のからだのこと、心のこと、育児のこと、町内の子育て支援のことなど、様々なご相談をお受けしています。子育てに関するお悩みは、保護者の方だけで抱えるのではなく、家族や友人、職場の方や身近な行政機関等でご相談することも大切です。滝上町子育て世代包括支援センターでもご相談をお受けしていますので、気軽にお問い合わせください。
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お問い合わせ
保健福祉課 子育て世代包括支援センター
〒099-5692
北海道紋別郡滝上町字滝ノ上市街地4条通2丁目1番地
電話:0158-29-2111
FAX:0158-29-3588