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町長室へようこそ No.170

 いよいよこの号で最終となりました。振り返れば、平成19年5月に町長に就任し、いろいろな会議や行事での感想や時々の話題について、私の思いを皆さんに伝えるため、ホームページと広報に掲載することにしたのが「町長室へようこそ」の切っ掛けでした。
 文章を書くというのは事務的文章とは違い、なかなか骨が折れるものです。自ら言い出したことながら毎月締め切り日を前に広報担当者から「町長、いついつ迄に出して下さい」と言われることも多かったです。
 つたない文章ではあるものの、自分にとっては16年間の心模様が刻まれているもので、半生を振り返るとき記憶を呼び戻す一文になるだろうなと思います。

内科医師確保

 昨年不出馬を表明してからも、町長として懸案事項の目処はつけておかなければと思い続けていましたが、巡り合わせというか、これまでの活動が成果につながりました。
 その一つは来年3月末に定年退職する中村国保診療所長の後任の医師確保の目処がついたことです。1月早々にお目にかかり、こちらの期待を伝えるとともに先生の医療に対する思いを伺いました。結論から言えば双方の思いが合致したことになります。1月下旬に滝上に来て診療所も見てもらいました。外来診療だけでなく在宅にも積極的に取り組み町民との座談の機会も設けると話していました。

上紋峠携帯不感解消

 もう一つは上紋峠の携帯電話不感地帯の解消です。道々士別滝上線は携帯電話が通じないことから、平成30年から交通安全確保のため冬期通行止めになっています。期成会要望とは別に、昨年春に隣接する渡辺士別市長、矢部愛別町長のご協力を得て、8月に北海道総合通信局、道、携帯電話会社に要請活動をおこないましたところ、9月には北海道総合通信局磯局長はじめ幹部の方が現地調査に訪れ、10月に関係者による協議会が発足し、去る3月10日に開かれた2回目の協議会で上紋峠の頂上部に50mの鉄塔を建設し携帯電話基地局を設置することが決まりました。
 今年は調査設計、令和6年建設、8㎞の通話可能範囲になり、冬の通行止めは解除になりますし、山菜採りでの遭難対策にもなると思います。これには元総務副大臣長谷川岳参議院議員のお力添えも頂きました。大きな懸案事項の目処が付き、安心して退任できることに感謝しております。

 ご愛読いただいた皆さまのご健勝ご多幸をお祈り申し上げまして、お礼のご挨拶といたします。長い間、誠にありがとうございました。



                                滝上町長 長屋 栄一

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