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仕事の範囲

 オミクロン株の感染拡大が続いています。本町はじめ近隣の自治体においても1月下旬から感染者が増加している状況です。感染された方に対しましては心からお見舞い申し上げます。今一度、住民の皆さんに配布した折り込みチラシに目を通して感染防止にご協力をお願いします。オミクロン株は重症化率が低いものの、感染力が非常に強く特に陽性者から家族に感染する事例が多くみられ、職場にも及びます。家庭内では一人が感染すると、生活空間を別にしていても感染の可能性が高くなりますので、注意が必要です。町では、自宅待機となった場合、同居家族に感染が広がるのを防ぐため、無料住宅の用意と、食料品等を配達してもらえる店のリストを保健所に情報提供していますので、ご相談ください。

 一昨年以来、陽性者がでると濃厚接触者の特定から感染経路などの対応を保健所が所管していました。当時、保健所に情報の提供を要請しても、「事実関係を知ったからと言って、自治体の感染防止対策に何か変わることはありますか?」と、機密情報であるかのような返答だったのを記憶しています。その後、道に対して感染者への誹謗中傷や間違ったうわさの伝播を起こさないために、自治体ごとの感染者数を公表すべきとの意見を申し入れるなど、各自治体からの不満と要請が大きくなり、道は昨年から一週間単位で市町村ごとの感染者数の公表をするようになりました。

 しかし、第6波はこれまでにない感染者数増加となり、保健所は業務の逼迫により陽性者となったときの濃厚接触者の特定は、医療機関・福祉施設・家族のみに限定され、それ以外は陽性者自らが濃厚接触の懸念のある相手に連絡するように変わりました。職場にあっては事業所自らが濃厚接触者等の判断や対策に取り組むことになりました。つまり保健所の守備範囲が限定的になったのです。もしこども園で感染者が出た場合、濃厚接触者の特定は園がやらなければなりません。集団感染が起きた保育園の例にあるように、園が閉鎖になると親は仕事に行けなくなりますから、職場も大きな影響を受けるのです。振興局にはこども園での感染を保健所対応に含めるよう要望はしていますが、現状では実現の可能性はありません。従って町で対処するしかないのです。

 陽性と判定された方がマスクなしの至近距離で15分以上会話したり、換気の悪い部屋で長い時間過ごした時の、相手の特定がとても重要になります。 管内でも町長はじめ多数の役場職員が感染し、役場業務の大部分がストップした自治体もあり、より一層気をつけるようにしているところです。

 ニュースでは日本より感染者率の高い国で、マスクなしを許容する日常に戻しているのを見て、国による価値観の違いを強く感じています。ともかく、感染しないよう自己防衛をすることと、感染に備えて3回目のワクチン接種の推奨です。私は交互接種で中和抗体価の高いと言われるモデルナの接種日に受けようと思っています。


 

                                                                                       滝上町長 長屋 栄一

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