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地域おこし協力隊の定住

   北海道新聞オホーツク欄に6月29日から「地域おこし協力隊」の特集が連載されました。それによると、オホーツク管内18市町村のこれまでの活動人数、定住人数などが一覧表に示され、定住率では滝上町が63.3%、これまでの活動人数11人の内7人が定住と、管内で一番高いことを知りました。都市部から過疎地域に住民票を移し,一定期間居住して、地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこしの支援や農林水産業への従事、住民の生活支援などの地域協力活動を行いながら、地域への定住定着を図る取り組みで、全国では任期終了後約6割が同じ地域に定住しているので、本町はやや高いというところでしょうか。

 最初の協力隊の募集は平成26年、滝上町の魅力をPRする仕事で、観光が中心になるものでした。3名の公募に対し、全国から57名もの応募があり驚きました。書類選考で10人に絞り、東京と札幌両会場で面接をおこない、滝上は都会に比べ不便なことや時には田舎特有の濃い人間関係もあることなど角度の違う質問をしたところ、「便利で沢山のものがある環境で生活しながらも、周囲の人とのふれあいや何かをしようという意欲が薄れていることに疑問を持っている」といった都会の声を聞き、外からだけでなく内側から見なくちゃいけないなと感じたものです。このとき採用した一期生が町に定住し、引き続きまちづくりの仕事にあたっています。その後も観光、特産品開発、社会教育等の分野で隊員の募集採用を継続し、時には思い描いていた理想と現実とのギャップやコミュニケーションの持ち方など、直接相談されたこともあります。任期途中、あるいは最長3年間の活動期間終了後、他の町で活動の場を見つけた隊員もいました。しかし、6割の隊員が滝上で活動の場所を見つけ、定住していることは、都会にはない魅力を自らが見いだし、彼らの活動が地域住民にも刺激を与え、町を見直す一助になっているもので、過疎地にとって一定の効果を生み出しているものと思います。今後はより広い分野で起業に結びつく地域おこし協力隊員の募集を継続していきたいと思います。

ワクチン接種

 7月8日、集団接種会場でワクチン接種を受けました。接種を受ける人の移動をなくして、接種する側が動くようにした方式は極めて流れがスムーズです。滝上町はお盆までに中高生の2回目を除いて希望する一般町民の皆さんの接種が全て終わる見通しです。

 国は7月中に高齢者の接種を終わらせとせかしたかと思えば、今度はワクチンが足りないから接種を中止しなきゃならない始末。見通しの欠如というか、一体どうなっているんでしょうかね。

 
 

                                                                                       滝上町長 長屋 栄一

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