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町長室へようこそ No.147

鹿の有害駆除と活用

この冬、1月にまとまった雪が降るまでは、本格的な除雪作業から解放されていましたが、困ったことは、雪が浅いため秋まき小麦の新芽が鹿に食べられる害が多発したことです。9月に種を蒔き、雪が降る迄に10センチほどに伸びて、雪の下で春を待ちますが、鹿にとってはこの新芽がごちそうで、雪が浅いと掘って食べられてしまいます。電気牧柵も雪で効果が落ちますから、ある程度の雪は積もってほしいのです。 
滝上町はもとより北海道内では増えすぎた鹿や熊など有害鳥獣によって農作物や森林が大きな被害を受けていることから、地元の猟友会に依頼し春から秋迄を駆除期間とし、鹿と熊の捕獲を行っています。今年度は鹿が600余頭、熊は24頭捕獲駆除しました。
しかし、駆除期間が過ぎた10月以降の猟期に入ってからの被害が広がったため、今後は駆除期間を通年に広げ、被害防止を図ることにしています。この有害駆除は北海道が許認可の権限を持っていますが、このほど、有害駆除の許認可権限を町に移してもらいましたので、今後はよりスムーズに対応できるものと思います。
鹿捕獲のもう一つの取り組みである「囲いワナ」は、冬場、餌を求めて市街地周辺に出没し、芝ざくら、施設の防風林、住宅の庭木が食べられる被害や乗用車との接触事故も発生していたことから、猟銃が適さない場所での捕獲方法として考案されたものです。鹿の山林被害や道路横断が多発する区域の空き地に高さ2.5m、周囲50m余の柵を設置し、中に置いた餌を食べに集まった鹿を生け捕りにする捕獲方法です。
平成25年(2013年)に「囲いワナ」を設置し、今年で8年目になります。他の地域では設置後3年位で鹿が学習し、柵に入らなくなるので設置場所を変えているそうです。本町では毎年50~80頭の捕獲があり、今年は80頭を超える見込みで、鹿が学習しないわけではなく人間の知恵が上回っている証拠です。滝上町の実績は定説を変えることになり、注目を浴びそうです。
捕獲した鹿は養鹿する業者が引き取ってくれ、森からの贈り物「ジビエ」として食用に供されます。
道路を歩く数匹の鹿の画像遠軽町でも民間業者がジビエの処理施設を始めました。滝上町から持ち込まれた鹿も処理されていまして、先般、鹿肉を使ったソーセージ作りを加工センターで開き、好評を得たところです。鹿肉については、かつて血抜き処理が十分されていない肉を食べた経験から、町民の間にはいまだに美味くないとの印象が持たれている向きもありますが、今は食用に供する狙撃部位は首から上が理想とされ、脂肪分が少なく鉄分は多いヘルシーな肉として人気があり、買い入れ価格も高いそうです。
農林被害を防止する有害駆除を一歩進めて、獲ったシカを有効に活用するためにも、ジビエのおいしさをもっと広めたいと思います。

滝上町長 長屋 栄一

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