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町長室へようこそ No.139

夜明けは近づいている

1年前の6月の広報「町長室へようこそ128号」には、空き缶拾いの話題の中で、芝ざくらまつりも始まり・・・新元号「令和」に期待される「人々が美しく心を寄せ合う中で、日本人が明日への希望を咲かせる国であるよう」との願いに・・・と明るい未来になることを記しました。1年後、地球規模で新型コロナウイルスとの戦いになるとは夢想だにしなかったことです。
連日、テレビも新聞もウイルス関連の番組や記事が中心となり、新しい番組が激減し、再放送や再編集の番組が随分と増えましたし、また、今の季節は春の草花が咲き始め道内各地の観光情報が紙面を飾りますが、どの新聞もページ数が減り、季節を実感することができません。
この1カ月余、不要不急の外出自粛要請により、人の動きが劇的に減少しました。その効果があって新規感染者の大きなピークは越え、北海道は特定警戒の指定が継続されてはいるものの、石狩管内を除き休止していた道内の施設の一部使用が始まりました。滝上町では5月17日から図書館、パークゴルフ場、ゲートボール場、野球場、多目的グラウンド、香りの里など屋外施設の利用を再開しています。ウッド・渓谷両パークゴルフ場に行きましたが、芝生の状態はすこぶる良く、少ないながらもプレーしている姿が見られました。相手との距離、マスクの着用、手指の消毒といった基本的な感染防止を守りながら、芝や土の感触を楽しんでいただき、たまったストレスを発散してほしいと思います。
大きな問題は自粛による経済の急激な落ち込みです。これまで経済成長はより豊かで便利な生活向上を目指す消費行動、観光、レジャー、スポーツ文化、嗜好品などに支えられてきましたが、一転して最小限の生活維持の行動を強いられてしまいました。緊急事態宣言が解かれても、感染を恐れた外出自粛で一旦冷え込んだ心理が回復するまでには時間を要すると危惧しています。町では、売り上げの落ち込んだ商工事業者に対して経営持続に向けた支援対策を講じる一方、国・道の支援制度も有効に活用しコロナ禍を乗り越えていかなければならないと思っています。
臨時休校の続いている小中学生、親御さんの負担は大きく、この一助として子育て支援商品券を支給します。6月からの通常登校に向け段階的に登校日数を増やしていく予定ですので、遅れている学習や運動不足をできるだけ取り戻してほしいものです。このように、制限緩和と対策を取り進めてまいります。
「朝の来ない夜はない」と言います。今朝(19日)、アメリカのバイオテクノロジー企業が新型コロナウイルスのワクチン開発、初期段階の臨床試験で全員に抗体が確認できたとのニュースを見ました。夜明けは近づいているように思います。感染を避ける行動を徹底し、ウイルスを克服したいものです。

滝上町長 長屋 栄一

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