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町長室へようこそ No.137

新型コロナウイルスに打ち勝とう

例年、この時期は児童生徒や子供たちの晴れの門出である卒業式や卒園式に呼ばれるのですが、瞬く間に全国に広がった新型コロナウイルスの感染予防から、来賓出席は取りやめとなりました。残念ですがやむを得ないことです。また、春休みまでの臨時休校措置も前代未聞のことで、一番影響を被っているのは子供たち、そして親御さん、給食関連の関係者と思います。

北海道では鈴木知事から感染を広げないため、「非常事態宣言」が出され、週末は「外出を控える」よう要請があったことから、当町でも送別会、各イベント、会議など軒並み行事がなくなり、公共施設は一部を除いて閉館となりました。この影響を受け人の動きも閑散となり、飲食店には人がいなく、ガソリンの給油も減っている状況です。

世界中に広がったウイルスで急激な感染者増加の国々では非常事態宣言や入国制限を講じ、航空機のすべてを運航停止する国もあり、日々刻刻状況は悪化しています。国によっては医療の対応が限界とのニュースも聞かれる中、日本の感染防止のための広報啓発は一定の効果を上げていると感じています。

滝上町では町民の皆さんに新型コロナウイルス感染防止のための対策にご協力いただいており、今の時点では感染者は出ていません。

北海道内での地域別感染者の表示で、自治体名が公表されない管内ではオホーツクが一番多いのです。理由があるのでしょうが、情報を出さないことが疑心暗鬼を生み、むしろ不安をあおるのではないでしょうか、私は自治体名を公表すべきと思います。

ウイルス感染は、経済の落ち込みに深刻な影響を及ぼしています。当初、外国人観光客の激減で観光関連事業が影響を受けるとみられていたものが、経済全体が落ち込み、リーマンショックを超えるという見方もあります。本町でも商工会が飲食店、宿泊、運送、給食など2月の影響度合いを聞きとったところ、かなりの減収で、3月はさらに厳しい落ち込みが予想されます。また、工業製品の部品の多くが海外で製造されているため、鎖の一コマが切れると製品ができず、設備・電気製品が入庫しない現象も起きています。経済はモノの動き、人の動き、金の動くことで成り立っており、人とモノの動きが止まってしまうと、付随する金の動きも止まってしまい、収入が絶たれ経営が行き詰ってしまうことが大いに懸念されています。国はしっかりとした対策を行うべきです。

そして、パンデミック(感染症の世界的な大流行)が宣言され、マスクやトイレットペーパーの買い占めなど心理的なパニックが連鎖していくことを最も心配しています。感染が出ていない地域では、予防対策をしっかりとしつつ、徐々に以前の日常活動に戻っていく必要があると痛感しています。

「町に出よう宣言は時期尚早でしょうか?」

滝上町長 長屋 栄一

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まちづくり推進課 情報係

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