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町長室へようこそ No.96

滝上町酪農組合の草地改善事業の取組みが北海道のモデルに採用

4月・5月は各団体の総会が目白押しです。4月21日、北海道公社営畜産事業推進協議会総会が札幌で開かれました。これは、草地の更新や畜舎等の施設整備を国と道の補助を受けて実施している自治体の集まりで、北海道酪農振興町村長会議と連動して国や道に対し酪農・畜産振興の要望活動を行っているものです。
草地整備事業は国の50%補助に道が10%上乗せ補助をしてきましたが、3年間の時限により平成27年度で終了することから、さらなる受益者の負担軽減と延長を要望していたところ、28年度からは補助率が上積みされて15%に、年数も5年間に延長されました。条件として、市町村も5%上乗せ補助すること、酪農家が自分の圃場を適切に把握管理できるよう、草地の圃場台帳を整備したマスタープランを作ることが義務付けられました。
この手本となるのが、滝上町酪農組合が自主的に始めた「ステップアップ滝上」という草地の植生改善の取組です。この先駆的な取組に対して高い評価をいただいたことから北海道の上乗せ事業の要件の参考になったものであります。
当時このような取組は北海道内では農協主体で行っている所が1カ所ありましたが、生産者が自発的に始めたのは滝上町酪農組合が初めてでした。
町は航空写真のデーターを提供し、これを基に圃場台帳が整備され、ホクレン、酪農学園大、帯広畜産大、北海道立総合研究機構、普及センターから第一線の講師を迎え、現地調査・土壌分析など草地の健康診断を行い、改善マニュアルを作成し実践しているものです。昨年は北海道草地学会の現地研修も本町で開催されました。
酪農作業をする重機の画像先日行われた全道町村会総会後の道の幹部の皆さんと意見交換の折、土屋俊亮農政部長とこのことを話す機会があり、早速5月18日部長が来町し現地視察と生産者との意見交換を持つことができました。その中で生産者の自発的な取り組みがこのように全道レベルで評価をいただき、普及されるのは嬉しいものです。
余談ですが、滝上町の酪農家同志の乳量等各種成績は数十年前から情報共有されていて、生産者同士の切磋琢磨とレベルアップにつながっており、土屋農政部長はこのことにも強い関心を持たれたようです。滝上町の先進的な取組が色々な方面に波及するのではとの予感がいたします。

滝上町長 長屋 栄一
 

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