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町長室へようこそ No.88

盆踊り文化

8月14日、15日は滝上と濁川で恒例の盆踊りが催され参加してきました。天気に恵まれ両会場とも沢山の人だかりで、特に子供盆踊りはふるさとに帰ってきた子供たちも多く、用意した景品以上に参加があり、大盛況をみせていました。また、仮装盆踊りもアイデアを凝らした衣装で、参観者の目を大いに楽しませてくれました。
盆踊りは、もともとお盆に返ってくる先祖の霊を迎え、慰め供養するための踊りでした。ルーツは踊り念仏といわれています。一心に踊りに集中し、煩悩を払うとか。私も浴衣がけで踊りの輪に入りましたが、踊りに集中すると不思議と気持ちのいいものです。少しは先祖供養になったかと思います。
盆踊りの様子余談ですが、子ども盆踊り唄のない時代、「北海盆唄」や「ちゃんこ節」は子供によろしくない歌詞があり、昭和27年(1952年)に北海道教育委員会が子供のための盆踊り歌を企画し、作詞は江別市の教諭なのだそうです。歌詞の最後のお囃子、シャンコシャンコシャンコ・シャシャンがシャンは、昔活躍した農耕馬の鈴の音からとりいれたものとか、北海道らしいですね。
若かりし頃、こぶしのきいた訛りのある“なま歌”で盆踊りを楽しんだことが無性に懐かしいです。盆踊りはふるさとを離れた人々を結びつける大事な文化であると言えます。

子どもの村訪問

8月10日、恒例になっている滝西地区熊出の沢の子供の村キャンプ地を訪問しました。横浜から滝上に移り住んだ徳村彰・杜紀子ご夫妻、通称おじじとおばばが「子どもの村」を創設し、爾来30年以上にわたって全国から子供たちが集まり、夏休みを熊出の沢の森の中で過ごしています。訪問した時は60人でしたが、今年は百数十人になるそうです。中には海外からの参加者もいます。
薪割りをする子供たちの画像いつものように、おじじとおばばがテントでわれわれを迎えてくれました。打ち抜き井戸から手押しポンプで揚げた水をたき火で沸かし、ドリップコーヒーを入れてくれます。子供たちも屈託なく話しかけてきます。親子二代にわたって参加している子供たちもいて、熊出の沢でのキャンプの魅力が長ーく心に残っている証なのでしょう。
子どもの村キャンプの特色は、子供たちで生活の決まりをつくるという自律的な取り決めがあるようです。5歳の子供が斧を振り上げて薪割りをしていました。何回も挑戦してもなかなか割れません。年長の子供は薪が飛んでこないように古タイヤを置き、見守ります。見ているうちにとうとう木の端が少し割れました。5歳の子供は満足そうでした。
一般的には、危険だからという理由で小さい子に斧を持たせて薪割りをさせないでしょう。我々の周りには使い方を間違えれば危険な道具は沢山あります。子供の村では年長の子供から年少の子供へ危険を回避する道具の使い方を伝え、出来るまで見守るという、忙しい現代では置き去りにされてしまったことが実践されているのです。

滝上町長 長屋 栄一

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