町長室へようこそ No.73
暴風雪停電避難訓練
3月7日、濁川地区で災害避難訓練を行いました。きっかけは一昨年12月の停電と豪雪を経験したことによります。雪害停電が続く想定で避難宿泊した場合どのような課題や問題があるのか体験してみようということから、濁川地区町内会の発案で実施することになったものです。現実の災害対応に近い訓練とするため、職員には事前に進行などの手順は示されず、状況の把握、判断、行動をどう行うのかも訓練の狙いでした。役場に対策本部を設置し、地域住民に避難を呼びかけました。わたしのスマートフォンにもエリアメールの[訓練]避難準備情報が入ってきました。「訓練、こちらは滝上町です。暴風雪により濁川地区が停電しています。復旧のめどは立っていません。濁川地区の方は基幹集落センターへ避難してください。これは訓練です。」携帯電話を持っている高齢者でどれだけの人が受信できたのでしょうか。
夕刻、初めて非常食・保存食を試食しました。乾燥チキンライス・わかめごはんのパックに熱湯を注ぎます。混ざりが十分でなく白っぽいチキンライスや、早すぎたのかメッコぎみのものもありましたが、クラッカー・ビスケット・乾パンなど味・量ともまずまず満足のいくものだと感じました。
広報車のスピーカーは、風の影響かあまり聞こえなかったとのこと。これが暴風雪ではなおさら音が消されてしまいますので、情報伝達手段の検討が必要です。当日は20人ほどが泊まりましたが、実際の避難となるとセンターの全部の部屋を使っても100人が限度で、大災害では小学校など新たな避難先も必要になってくるかもしれません。今回の訓練で問題となったことを検証し、今後の災害に生かしたいと思います。
日赤看護大学の尾山とし子先生からこれまで各地の震災や災害支援活動での報告があり「災害時に必要なのは、知識より知恵、そして適応能力」、という話も聞きました。マニュアル化した知識を学ぶことは大事ですが、マニュアルにないことにどう対応するか、貴重な提言と受け止めました。
訓練に参加された濁川地区の皆さん大変お疲れ様でした。
基幹集落センターのフロアーで一夜を明かしましたが、ストーブを消した明け方はさすがに寒かったです。
タイ王国物産・観光プロモーション一行来町
3月6日、北海道を訪れているタイ王国の皆さん十数名がホテル渓谷を訪れ、昼食に先立って町の紹介と歓迎の挨拶をしました。一行は旅行社・航空会社・実業家などの取締役クラス、いわゆる富裕層の方々ばかりで、目的はビジネスとタイ観光のPRです。タイは乾季と雨季しかなく北海道の冬は気に入ったようで、ホテル渓谷のカニしゃぶも評判が良いものでした。食べ物では農産物と魚介類が好みで、カニ料理は特に好まれる一方、山の幸であるシカ肉は敬遠されました。国民性でしょうか。ワールド・プロ・トラベルのカンパヤ専務さんは、一昨年の芝ざくら時期に来町された方です。肌寒い日だったので、コーンスープをごちそうしたところ、タイの皆さんはカボチャが好きと聞かされたことを思い出しました。タイからの観光客の伸び率は3倍と非常に高く、道もタイのインバウンド(海外からの入込)に力を入れており、本町と近隣地域と連携しながら誘致に取り組んでまいります。
滝上町長 長屋 栄一
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