町長室へようこそ No.58
長寿命化のシンボル 滝小体育館
学校施設の耐震化補強を順次進めていますが、滝上小学校校舎・体育館は昭和33年(1958年)から35年(1960年)にかけて建築され、その後校舎は昭和57年(1982年)に鉄筋コンクリート造りに建替えられていますが、体育館は今も使用されています。昨年耐震診断を行った結果によると、「大断面集成材を用いた貴重な木造体育館は、集成材本体は52年を経過しているが、健全な状態を維持していることがわかった。個々の部分については耐力不足が認められるが、改修することにより十分その機能を果たせる。具体的には屋根材や壁材を耐震性に富む材料に取り換えること、損傷部は補強することで構造的にも意匠的にも生まれ変わることになる。“木のまち 滝上町”のシンボルとして後世に残すことは大変意義のあることと考える。合わせて道内にまだ実在する集成材体育館の再生事例になるものと思われる。」という評価をいただきました。
この体育館が建てられた昭和34年(1959年)は私が小学2年生でしたから、親・子・孫の3代にわたって使っている町民もおられると思います。古くなったものは取り壊し新しく建替えるのが、これまでのやり方でした。しかし、建物に限らず公共資産は手を加え長く使うことが求められるようになりました。この体育館の骨組みである集成材は初期の加工にもかかわらず、これほど長期間強度が保たれているのは、使われている木材の材質が高品質であったことと、当時の技術が優れていた証拠であると思います。従って集成材を活かした改修によって長寿命化をはかり、優れた木造建築物として後世に残し、木のまち滝上町のシンボルとして使用していくとの結論となったものです。明年の工事を予定しています。
濁川駐在所の存続要望活動
先般、北海道警察の方針として濁川駐在所を廃止し滝上駐在所に統合する話が紋別警察署長から伝えられました。理由は建物の老朽化、犯罪・事故が少ない、将来の人口増加が見込まれない、滝上駐在所との距離が近いなどです。濁川地区は駐在所と住民の信頼関係が緊密で、地域から大事にされている駐在所の存在が地域の防犯・安全を保っているのです。犯罪・事故が少ないから駐在所の必要性がなくなるという判断は理解できません。9月26日に議会議長、濁川地区の町内会長、連合会長と共に北海道警察本部を訪れ、地域の存続要望を強く訴えました。今後全町的な要望であることを道警に理解してもらうべく、町内会のご協力を得て全町の署名活動を行い、更なる存続要望活動を行う予定ですので、町民の皆様のご協力をお願いします。
滝上町長 長屋 栄一
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