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町長室へようこそ No.15

100年祭記念式典

記念式典の集合写真今年の最も大事な行事であります滝上町100年祭記念式典が無事終了しました。佐藤俊夫北海道副知事はじめ武部勤・松木謙公両衆議院議員・道議会議員の方々、郷土作家の加藤多一氏・小檜山博氏・吉井よう子氏、六曲一双屏風の書を寄贈された大津童州氏、遠紋の市町村長・議長・関係機関の御来賓・町民各位のご出席をいただき、心からお礼申し上げます。友好交流町の高知県越知町からは、遠路はるばる吉岡町長はじめ21人もの参加をいただき式典に花を添えていただきました。この町に最初に入植したのが高知県人で、いわば故郷から100年の時を迎えた町にお祝いに駆けつけてくれたもので、こんな嬉しいことはありません。式では長年町勢の振興にご尽力されたお一人お一人に感謝を込め町民を代表して表彰盾をお渡ししました。今後ともご健勝、ご活躍を念ずるものです。

アトラクションでは中学校・滝高校生の合同演奏、合唱、ヨサコイソーラン演舞が披露され、特にヨサコイは高知が本場ですから越知町の方々にはことのほか喜ばれ、吉岡町長からも感激の挨拶をいただきました。滝高生には表彰・会場案内・駐車場誘導など全校挙げてお手伝いをいただきました。町民憲章朗唱をしていただきました小学生・中学生のみなさんと合わせ、100年の節目の式典で若い世代が大きな役割を果たしてくれたことに感謝申し上げます。また高校2年生舘岡美菜さんの未来へのメッセージでは、「変わることがいいとは限らないし、変わらないことがいいこととも言えませんが、私は滝上町の変わることのない静かな星のきれいな夜が好きです。人の元気がなくなれば町も元気がなくなる。人が元気であり続ければ、滝上町が明るく発展していく、10年、20年後も緑と花で彩られている町であってほしい」と、町の将来を思う若者の純粋で真摯な言葉が語られ、大人の我々も身を洗われる思いで聞きいり、私も思わず胸を熱くしました。式典終了後、滝上町の式典は小中高生の活躍が素晴らしかったと、感動で涙があふれてきたと語る参加者が何人もおりました。児童生徒の皆さんの活躍に、わたしも滝上町の未来を託す自信が湧いてきた式典でした。
ヨサコイソーラン演舞の写真
スピーチの様子の写真
合唱の様子の写真
先人が、一筋の道、一坪の畑、一頭の牛馬すらない鬱蒼たる原始林に、風雪と物資の欠乏に耐えながら、巨木を切り倒し熊笹を分け開拓に挑んだのは、新天地での未来に希望を託したからに他なりません。生活の基盤を整え、戦中戦後の困難な時代を乗り越えて、高度成長期以降の人口減少、そしていま地方分権という新たな時代を迎えています。歓迎夕食会では、合併をしなかったから滝上町として100年祭を迎えることができたと挨拶しましたが、平成大合併時の選択が重要な分岐点であったと思います。将来を見据えるとき自立していくことは容易ならざるものがありますが、安全・安心・自然・環境をキーワードとする童話村構想は、今、世界が目指しているもので、都会にない「田舎の物差し」で町づくりを進めたいと思います。先人が未来に希望を託したように、われわれもまた、あらゆる困難を乗り越えて町を守り育て、次の世代に引き継ぐことが先人の労苦に応える使命であると考えます。

六曲一双屏風

書宗院副理事長の写真100年祭記念式典で舞台背景に飾られた行書全紙12枚の屏風は、書家の書宗院副理事長大津童州先生が揮毫し、寄贈されたものを屏風仕立てにしたものです。大津先生は、3年前滝上町で開催された『滝上墨客展』と同時に、『桑原翠邦(すいほう)生誕百年記念展』が開催された際、来町されました。
この時、先生は大小50点におよぶ書を揮毫され、町、教育委員会を始め渓樹園、滝上リハビリセンターなどにも寄贈、収蔵されました。この揮毫会の後、是非とも大作のご揮毫をとの声が大きくなり先生もこれを快くお引き受けいただき、「滝上町100年祭」を迎える今年、記念として寄贈されたものです。
漢詩の題材となった「叙意一百韻」は、大津先生が敬慕してやまない郷土福岡の偉人で、陰謀により大宰府に左遷され、いまから1100年前に一生を終えた菅原道真公が自らの波乱の生涯を回顧して詠い上げたもので、「詩的遺言」と言われています。菅原道真は学問の神様としても有名でありますが、天皇を補佐する右大臣まで上り詰めた政治家でもあり、また日本史上最高とたたえられるほどの漢詩人でありました。
文字数は偶然にも100文字で、100年記念祭にあたり道真公の重厚な漢詩の屏風は、特別な縁(えにし)を感じるものです。しばらくの間、文化センターロビーに展示していますのでご覧ください。この屏風を滝上町の大事な宝として、今後催事の折に使いたいと考えています。

渓谷の紅葉も見ごろを迎えました。朝夕冷えてきますので、風邪などひかぬようにお過ごしください。

滝上町長 長屋 栄一

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