ここから本文

町長室へようこそ No.5

11月28日にNHKホールで、全国町村長大会が開かれ、町長として初めて出席してまいりました。渋谷にあるこのホールは大晦日の紅白歌合戦でおなじみの場所です。平成の大合併以前は2階の席もほぼ埋まっていたのが、今年はその席がごく一部しか使われていないと隣に座った町長から聞きました。町村の数は合併前の2,513から1,018になったので実に6割近く減少したことになります。
今回3人の町長が意見発表をしました。合併をしないで自立していく東京都の町長、大きな市に編入合併する静岡県の町長、合併したが交付税が大きく減り自立が困難になった広島県の町長から、それぞれわが町の苦しさを訴える切実な発表がありました。特に合併の進んでいる広島県の発表では、期待より大きく減った交付税に、国に裏切られたとの怒りさえ感じられました。
福田内閣総理大臣、河野衆議院議長、江田参議院議長など6人の来賓あいさつでは、みな格差問題にふれ、地方重視を強調していましたので、今後の予算でそのことを証明してもらいたいと望むところです。大会では町村の財政基盤の強化など40項目を国に対して要望していくことを決議しました。

就任して初めての地域懇話会も12月6日の2区を最後に終わりました。10会場に130人の町民の皆さまが足を運んでくれました。去年よりも40人多いそうです。内容は時節がら除雪についての要望や苦情、道路関係では神社下が滑るのでその対応、文化センター前の交差点改良、街路灯の整備、ホテルについて、農地の賃料が高く感じるようになってきた、道の駅2階の利用、自立していくための即効性のある対策、目先のことしか考えるのではなくもっと先を見た計画を、上下水道料を下げてほしい、滝上はいいところだけど子育てには不安も、小麦粉を使ってうどんを、などなど非常に多くのご意見をいただきました。現場主義と言っているのに回っていないとの私に対するお叱りも受けました。これらのことにつきましては後日内容を「広報たきのうえ」でお知らせすることにしております。

地域懇話会の様子の写真公約の実行度合いの質問もありましたので、この点についてお知らせいたしますが、町の予算だけでやれる事業と違って、国や道の支援を受ける事業については、あらかじめ計画にあげていなければ、急には認められないという事情もありまですので、今年の町の事業は、大部分がすでにたてられた計画に基づいて進められているものです。その意味では、今年は町長が替わったこともあって、新しいことを次々にやっていくことが難しい年でもあることをご理解いただきたいと思います。
そういう中で、デイサービスのバスの更新と、家庭で入浴困難な介護度の高い高齢者が安心してデイサービス入浴を利用していただけるよう入浴用リフトの設置補助をおこないました。また、病院の自動体外式除細動器の更新もしました。学校・公共施設には新年度に設置します。
町内の公共施設は建設してから相当な年数が経過しておりまして、これらの修理が延び延びになっていましたが、順次手をかけていきます。今年は文化センターの吊り物装置の更新、スポーツセンターの屋根修理をしました。新しく建てるときは補助がありますが、維持補修に関しては全額町費ですので今後大きな負担になることを考えて、計画的、効果的に進めていかなければならないと考えています。また今年から渓谷公園・遊歩道一帯を森林居住環境整備事業(国の補助事業)で整備を進めています。今年はパーク場、来年以降はロッジの建設や遊歩道整備を計画しています。
懸案でありました幸線(加藤木材山側の橋と道路)は工事に取り掛かりました。林業と農業の連携では、ピンチップの活用を目的に木質資源地産地消促進事業を林業協同組合に委託しました。今後、家畜の敷料や石油に代わる燃料としてバイオマスの効果的な利用が期待されるところです。
ホテルも経営収支の観点から今まで投資を控えていましたが、寝具や大広間のタタミなど特に要望の多かった点について更新や修理をし、レストランも自前の設計で、町内業者のご協力をいただきながら安価に、しかも見違えるように改装することができました。是非、みなさまのご利用をお願いいたします。また町外の知り合い・友人の方々にも宣伝していただければ幸いです。

国・道など関係機関にも色々な事案で積極的に要請活動を展開しております。結果として町を留守にすることが多くなりましたが、農水省とも良好な関係を保ち、今後の政策要望をお願いしているところです。
全国町村長大会にあわせ、管内町村長で長野県を視察してきました。長野は北海道の次に合併が進まなかった県ですが、滝上よりも条件では悪いと思われる町や村で力強い町づくりへの取り組みを見ることができ、大変勉強になりました。このことにつきましては別な機会にお話をしたいと思います。
今年は全国的にインフルエンザの流行が早いのですが、滝上でも発症の情報があります。手洗いやうがいをするなど、かからないように十分気をつけましょう。
それでは、皆さんよいお年をお迎えください。

滝上町長 長屋 栄一

お問い合わせ

総務課 庶務係

〒099-5692

北海道紋別郡滝上町字滝ノ上市街地4条通2丁目1番地

電話:0158-29-2111

FAX:0158-29-3588

本文ここまで

ページの先頭へ