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町長コラムNo.20 「連携協定」

 現在、民間企業や教育機関との連携協定を積極的に進めています。人口が少なくても、本町の地域振興のために、一緒に協力してくれるパートナーとして、令和5年度以降、旭川市立大学・旭川市立短期大学部、学校法人栗原学園、株式会社コンサドーレ・一般社団法人コンサドーレ北海道スポーツクラブ、株式会社イースト・デイリー、スマートソーラー株式会社、北海道イエロースターズと新たに包括連携協定を締結しました。
 では、連携協定により何がどのように展開されるかについてですが、例えば、旭川市立大学の皆さまは、本町の「認知症高齢者対策」「地域包括ケアシステム」などの研究を進めています。ゼミナール単位で実際に滝上町に足を運び、福祉施設へ訪問調査、町民への聞き取り調査などを数回に渡り実施し、集めた本町のデータを持ち帰り、大学内で研究を進めます。私がこの事業に期待することとしては、
 ・本町の課題解決に向けた大学生の視点による施策提言
 ・町民と学生・教員との交流
 ・研究成果を社会発信することによる本町の知名度向上
 ・学生たちが本町に愛着を持つこと
 また、大学側のメリットとして考えられるのは、
・実践的(地方の現場)な教育・研究機会の確保
・地域貢献による大学の評価向上
・行政との関係強化による実習・インターンなどの教育・研究の発展
・研究成果の活用による新たな教育カリキュラムの充実
 こうした双方のメリットを考えつつ、本町と大学との「Win-Win」の関係を目指します。一方で課題も出てくると思います。例えば、大学側は「研究・教育」、町側は「地域課題の解決」を目的として事業を進めると、どちらかの目的達成に力が偏り、両者の期待がズレてしまいます。また、大学の研究者が交代した場合、研究テーマが変わってしまい、町の期待とズレる可能性もあるので、複数年にわたるプロジェクトを設定し、大学と町の福祉関係機関との共同研究として進めるのが効果的と考えました。そこで、双方の目的を明確化し、単年で終わらない共通のテーマとして、前述した「認知症高齢者対策」「地域包括ケアシステム」を掲げました。

▼本町を訪問した旭川市立大学の皆さま


 スポーツチームの活躍に期待を寄せることもあります。バレーボールの北海道イエロースターズが3月9日、V.LEAGUE MEN EASTカンファレンスで優勝して歓喜に溢れる一方で、サッカーの北海道コンサドーレ札幌は3月9日時点でJ2リーグ開幕4連敗し悪いムードが漂っていますが、1つでも上を目指して奮闘している協定相手をしっかりと応援していこうと思います。
 今後も本町と連携協定をしてくださる教育機関・民間企業の皆さまとの関係を強化し、町の活性化、地域課題の解決、知名度向上等に向けて、関係人口・活動人口の確保を目指していきます。
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 このコラムについて、町民の皆さまのご意見やご感想などをお待ちしております。それでは、また、来月号でお会いしましょう。

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