町長コラムNo.19 「トンネルの向こう側」
新年会
1月、たくさんの新年会・交流会に参加をさせていただきました。今年は、昨年より回数も多く、それぞれの団体・組織の活動が活発化していることが印象的でした。あともう一つ、昨年は主催者の代表者様の挨拶に「コロナが5類に移行してから少しずつ回復傾向にある。」というフレーズをよく聞きましたが、今年の新年会ではほとんどありませんでした。主催者・参加者の皆さま共々、積極的に交流を促進していることや、新たな交流会が発起する等、コロナというトンネルをようやく抜け出した感のあった1月でした。さて、この新年会・交流会で勢いを感じた団体がありました。濁川長寿クラブ「にこにこクラブ」の皆さまです。昨年に引き続きお招きいただきましたが、明らかに参加者が増えています。その要因は、濁川地区だけではなく他の地区からの参加者も多いことです。例会では、しっかりと懇談を楽しみ、思いっきりカラオケを楽しみ、全身を使って踊りを楽しみ、真剣に健康相談をしています。楽しい事と真剣な事にメリハリを付けている訳で、人が集まることに納得しました。今年も積極的な活動が期待される注目の皆さまです。

第5回町長カフェ
12月14日、町長カフェを図書館で開催し、17名の皆さまと気ままに近況報告や意見交換などを行いました。初めて参加した方も多く、「前から気になっていた。」とか「町長カフェにやっと参加できた。」など、うれしいお言葉をたくさんいただきました。参加者のお話で印象深かったのは、「最近転入してきて、滝上の人たちの心に透明感があり感激した。」など町の魅力の話、「なかよし橋に繋がる歩道の管理をしっかりやれば、子どもたちや通勤・通学の方ももっと安心して通行できる。」など町政に対しての期待等、他にもたくさんのお話をいただきました。貴重な意見として、今後の町政のアイデアとして参考にしたいと思います。さて、カフェの後半は「浮島トンネル工事の記録」という、北海道開発局網走開発建設部が浮島トンネル開通後に制作した20分のビデオ上映を行いました。主な内容はこうです。「国道273号の浮島峠4.5kmは、急こう配でヘアピンカーブが連続し、冬は豪雪で閉ざされてしまうため、この区間の改良は多くの方たちの念願であった。昭和45年7月、道道から国道昇格を機に、様々な改良案の中トンネルを掘ることになり、工事は昭和50年8月1日から始まった。浮島湿原の真下を掘るため、環境保護にも配慮した工事は、関係者を悩ませた。昭和57年度完成に向けて、関係者が一体となり、トンネルの向こう側に地域の未来を期待しながら工事が進んでいく」。こんなドキュメントです。
私はこの映像を、一人でも多くの町民に観てほしいと思いました。本町と旭川市や札幌市を繋ぐ浮島トンネルは、全ての世代にとって大切なトンネルです。その工事過程を一緒に観ることで、昔の生活や町の変遷についての会話が生まれ、世代を超えた交流が深まると思いました。「トンネル工事に夫が関わっていて、この映像を見て感慨深かった。」「今、当たり前に使っているトンネルの歴史に関心がある。」など、上映後のカフェの話題は、浮島トンネルで尽きませんでした。実は、この記録映画は2部構成であり、今回上映したのは第1部でした。第2部については、入手し次第、町長カフェで上映したいと考えています。
次回は、3月15日(土)の午後2時から図書館で開催します。皆さま、気ままな参加をお待ちしております。
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