町長コラムNo.5 「母校」
北の森づくり専門学院
9月17日、旭川市にある北海道立北の森づくり専門学院のオープンキャンパスを見学しました。北の森づくり専門学院は、令和2年度に開学された林業のための専門学校です。これまで多くの卒業生を林業界に送り出していますが、その内の3名が滝上町に就労しています。オープンキャンパスでは、学校施設と授業・実習の内容を、入学希望者に知ってもらうのが主な目的です。驚きは突然やってきました。林業実習現場を見学した時です。その内容の説明や林業機械操作の説明を、この春から滝上の林業に携わる職場で働いている学院の卒業生2名が担っていました。母校の先輩として、参加者にその魅力や大切さを伝えていました。まさか、旭川の地で、本町で活躍している若者たちが、母校のために尽力している場面に遭遇するとは。思いもよらない展開に感激し、同時に彼らの存在がとても誇らしく思えた瞬間でもありました。今後も、彼らのような逸材が、滝上に来て活躍することを期待してやみません。
▲滝上で活躍する北の森づくり専門学院卒業生の2人
小檜山博さんの原点
9月29日から30日の2日間、郷土出身作家の小檜山博さんが帰町しました。令和2年11月1日にオープンした小檜山博文学館の3周年記念事業として、講演会の講師、朗読会のコメンテーター、そして生家のある雄柏をめぐるツアーガイドと、大忙しの小檜山さん。その中でも特に印象深かったのが、滝上中学校での講演会です。演題は「ひとりでは生きられない」。これまで、多くの人に支えられてきた小檜山さんの人生を語り、滝上での暮らしの豊かさと、助け合いの大切さを伝える内容でした。その決め手は校歌の熱唱。情熱溢れ、学校中に響き渡る声量に、母校の生徒たちは圧倒された中で講演会は終わりました。小説やエッセイの原点は、そのほとんどが滝上にあると言い張る小檜山さん。いつまでも、母校の校歌を声高に歌い続けるその姿に格好良いと思ったのは私だけではないと思います。そんな小檜山さんとある約束を交わしました。その約束の答えは今後の広報を2024年1月号でご覧ください。