道内では、例年、ダニ媒介性脳炎・ライム病・回帰熱などのダニ媒介感染症の発生が報告されています。これらの感染症は、ダニに咬まれることで細菌やウイルスが人に感染し、発症する可能性があることから、ダニに咬まれないよう予防することが大切です。春から秋(3月~11月頃)にかけては、ダニの活動が活発化します。草むらや藪など、ダニが多く生息する場所に入る場合には、以下の点に注意しましょう。
予防方法
◯ダニが多く生息する草むらや藪に入る場合には、長袖、長ズボンを着用し、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど、肌の露出を少なくすることが大事です。また、シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツ等を着用するとより効果的です。
◯DEET(ディート)という成分を含む虫よけ剤の中には、服の上から用いるタイプがあり、補足的な効果があると言われていますが、ダニの付着を完全に防ぐわけではありません。さまざまな防護手段と組み合わせて対策をとってください。
◯屋外で着用していた上着や作業着は、家の中に持ち込まないようにしましょう。
◯屋外作業後は、シャワーや入浴でダニが体についていないかを確かめましょう。特に、脇の下、足のつけ根、手首、ひざの裏、胸の下、頭部、髪の毛の中などがポイントです。
ダニに咬まれた時の対処方法
◯ダニの多くは、人や動物に取りつくと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。吸血中のダニが体についているのを見つけた場合、無理に引き抜こうとすると、ダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、ダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあるので、医療機関(皮膚科)で処置(ダニの除去・洗浄など)をしてもらってください。また、ダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。
【参考】
◯ダニ媒介感染症について(北海道保健福祉部健康安全局地域保健課のホームページ)
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/ticks.htm
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