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町長室へようこそ No.125

次の時代に求められるもの

平成31年(2019年)が穏やかに明けました。除雪の作業もなくゆっくりとしたお正月でした。今年は元号が変わることから何かにつけて「平成最後」が、あいさつの枕言葉に使われます。「町長室へようこそ」も間もなく平成最後のブログになります。平成は「天地、内外ともに平和が達成される」との意味ですが、こめられた願いが達成された時代だったかというと、そうとも言えない思いがあります。
この時代大きく変わったものの一つは通信だと思うのです。携帯電話が普及する前「ポケベル」がはやり、振動やベルで呼び出され、便利なものだと思い相手先に連絡をしたものですが、今は多量の情報とつながるスマートホンが普及し、かつての個人対個人のやりとりから何十万人もがつながり、私には使いこなせない機能がはるかに多く、ひがみからかこんなに沢山なくてもいいのにと言いたくなります。
デジタル化、ITは急速な発達をとげ、これらの進化は多くの利便性や快適さをわれわれに提供してくれる一方、ゲームやラインなど依存症が増え、さらに携帯を悪用した事件も後を絶たず、これまでになかった社会問題を生んでいることも事実です。出張先の東京で地下鉄に乗ると、乗客の半数以上が、携帯やタブレットにイヤホンをつなぎ画面に見入っています。本を開いている人は一人か二人です。私にはそれが異様な光景に映ります。職場でもパソコンと向き合っている時間が長いため、一昔前のアナログ時代の職場の雰囲気とは様変わりしていることは否めません。
平成の時代はテクノロジーやデジタルが脚光を浴びた一方、課題として出てきていると思うのは損なわれつつある心身の健康や多様な人間性の回復、さらに幸福感の回復や、環境負荷を減らした持続可能な地域づくりといった物の豊かさから心の豊かさが次の時代に求められると思っていますし、人対人のアナログな関係が、デジタル時代にはより重要になってくるものと感じています。

初めての選挙公報の発行

4年前の「町づくり審議会」で提案された「選挙公報」が、今回の町長・町議会議員選挙から実施されることになります。当時、審議会の委員から「よろしくお願いします」の連呼だけでは、それぞれの候補者がいかなる政治信条を持ち、どのような町政や町づくりを公約とするのかがわからず、「選挙公報」を出すことで、有権者にとって有益な判断情報になるのではないかとの意見が多く出されました。審議会委員の皆さんの総意であったことから条例化することを約束しましたが、当時の選挙には時間的に間に合わず、4年後の選挙から「選挙公報」を発行できるよう議会に諮り条例化したものです。今年の改選期からは初めての「選挙公報」を発行することが出来ますので、候補者は有権者に対して自分の思いを示し、有権者への判断資料となることが大切と思います。

インフルエンザが流行し始めました。マスクや手指の消毒うがいを励行し、予防に気を付けましょう。

滝上町長 長屋 栄一

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