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町長室へようこそ No.101

越知町訪問

今年10月から道の駅の運営業務を滝上町観光協会に委託したことから、すでに観光協会が運営している越知町の道の駅の物産販売を視察するため菅原観光協会長と商工観光課長、そして両町の職員研修1回目として病院事務長と建設課長の5名で11日から越知町を訪問してきました。
観光物産館「おち駅」の画像越知町の観光物産館「おち駅」は農産物を中心に1億2千万円ほどの売り上げで、経営収支は黒字とのことです。売り場面積は滝上より狭いですが、野菜・果物などが多いため回転が速いものと思います。越知町では高齢者の健康維持のために保健福祉課と農政課が連携して、野菜などを栽培することを奨励しています。野菜作りで体を動かし、できたものを道の駅やふるさと納税返礼品に出し小遣い収入にすることが普通に行われています。狭い空き地はもとより傾斜地は石を積んで段々畑にして作物を栽培しています。勤勉な県民性が感じられました。
コスモス祭りの真最中で、週末には国道が長い渋滞になるほどの人出でがあり、仁淀川でとれるアユをはじめ、ツガニの汁やうどん・茶わん蒸し、土佐赤牛の串焼き、高知グルメグランプリをとった「汁なし坦々麺」など、種類が豊富でどれもおいしい味でした。祭り運営では、出店料は無料ですが、出店者は公園の1区画分のコスモスの植え付けから管理を義務付けられています。芝ざくらの管理とは違い、うらやましい感じがしました。

株式会社ヒューマンライフの前で並ぶ職員と町長の画像漢方薬の栽培にも力を入れており、滝上町のはっかの販売先でもある(株)ツムラの四国拠点になっています。漢方薬草を栽培する(株)ヒューマンライフを立ち上げ、ミシマサイコ、ダイダイ、山椒などの自社栽培や買い入れた原料を乾燥加工するなど、昨年の取扱高は4億2千万円と、滝上町の畑作生産高に並びます。ただ、面積は90ヘクタールで、滝上町の畑作の8分の1ですから、相当な高収益です。
越知町には13名もの地域おこし協力隊員がいるそうですが、この春地域おこし協力隊を終えて古民家を改修し、民宿を始めた金原さんの所に泊まりました。市街から車を走らせ町はずれの沢伝いを上っていくと30分ほどで中腹にある5戸ほどの集落に着き、「縁」と名付けられた民宿がありました。金原さんは、ボートで仁淀川を下るラフティングのインストラクターでもあり、仁淀ブルーに魅せられ定住を決めたそうです。隠れ里のような谷の内での交流会には、以前に滝上町を訪問した方々も大勢みえられ懇親を深めました。朝2階から窓を開けると山裾がもやで霞み、聞こえてくるのは沢水の流れと鳥のさえずりだけ、都会人に人気があるのもうなずけます。
日本一の水質を誇る仁淀川で初めてラフティング(ゴムボートでの川下り)をしました。中学時代以来の川泳ぎと高さ3mからの飛び込み、南国とはいえ10月ですし、水面に突入する時はこのままダメかと思いましたが、救命胴衣を着けているので浮き上がり、仰向けになり数百メートル流れに任せてみました。 水面から見る風景はまた格別で、久々に原風景に触れ心身ともに癒されました。
今後一層両町の交流を深めていきたいと思います。

町内めぐりと記念植樹・植栽―ふるさと大同窓会参加者

農村地区への町内めぐり参加者の画像10月1日、ふるさと大同窓会に先だち農村地区への町内めぐりに同行しました。滝上町の人口がピークの頃、町内に16の学校があり網走管内で最多といわれていますが、町内めぐりの参加者の大半が60~70歳代で、学び舎だった校舎(址)を巡り、教育や産業の移り変わりを説明しました。オシラネップでは小檜山博さんがマイクを握り、この沢にはかって100戸の家があったこと、貧しかったこと、13キロもある町の中学校へ歩いて通ったこと、15歳までの体験が人格形成に大事で小説やエッセーの半分は滝上での体験を題材にしていることなど話してくれました。参加者の皆さんも子どもの頃の暮らしぶりに思いをはせ、変わらない山や川にふるさとを懐かしんだようです。
翌日、うっすら色づいた渓谷遊歩道を歩き、初めて見る錦仙峡の各所のビュースポットで感嘆の声が聞かれ、渓谷が素晴らしい町の宝であることを印象付けました。公園でのエゾヤマザクラの記念植樹と芝ざくらの植栽は、後々参加者はもとより子や孫たちが訪れることにつながるとの小檜山会長のアドバイスがありました。
地元での大同窓会は参加者が125人と、会場が窮屈と感じた方もいらっしゃったと思いますが、喜んでいただけたと思います。次回は、大同窓会に合わせてふるさとへの提言や意見交換の時間を持ちたいと考えています。

滝上町長 長屋 栄一

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