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町長室へようこそ No.68

米寿の七宝展

9月6日、長年七宝焼サークル代表としてご活躍された片山はつ江さんの、米寿を記念しての作品展を見ました。町の文化センターに展示された30点余の絵画のような額装の七宝に、ペンダントやブローチしか念頭になかった私は、七宝の奥の深さに感銘を受けました。
片山さんは昭和54年(1979年)から社会教育事業で七宝焼きを教わり、仲間と共に技術の研鑽に努めてこられました。一方、書道は若いころから親しんでいたそうで、札幌に書作品を出展した折に額装の七宝と出会い、その素晴らしさに魅了され士別市にいる七宝の先生の紹介を受け、月に一回14年間通い続けたそうです。

片山はつ江さん七宝展会場前で
展示されている書道作品の写真
昨年、全道シルバー作品展で知事賞を受賞した「日暮」。林業の盛んだった時代、山から木材を運び出す主役は馬でした。夕闇が徐々に迫るなか家路につく馬、仕事を終えた安ど感が伝わってきます。もう一つの知事賞受賞作品「静」、雪の白さが微妙に変わっていく細やかな感性が感じられます。作品からはほのぼのとした郷愁が伝わり、心が癒される思いでした。

知事賞受賞作品「日暮」

知事賞受賞作品「静」
片山さんは「やるからには途中で辞めることなく最後までやる性分なの」「過去にくよくよしないで、前向きに生きていくの。やる事が一杯あって、書に向かうのは何時も23時00分からなのよ」と。展示していた書の作品に、これいいですねと感想を述べると、「そう、なんとなくいいと思うだけでいいの、難しく考えることないのよ」。話している間中、年齢を感じさせない(失礼!)パワーを感じました。人生90年時代を迎え、片山さんのように、前向きに物事に打ち込む生き方が、まさしく心の豊かな「幸齢者」になるのではないでしょうか。

中村豊院長を迎えて

9月から国保病院に中村豊医師が院長として着任しました。実は2年前に紹介をいただいたのですが、今回再度の招へいが実を結びました。先生にお会いし、医療に対する私の思いを伝えたく、ぶしつけながら「医師は病気を治療する技術と同様に患者さんに対する言葉や態度も重要であると考えるが」と申し上げたところ、「そうですね、接し方は大事ですね」と答えられました。この言葉で中村先生こそ滝上町が求めているお医者さんだと確信した次第です。
着任以来、朝は7時30分から病室の回診を宮城先生と共におこない、外来診療は30分早い8時30分から始まるようになりました。仕事の目線をどこに置くかで、病院は変わるものです。中村院長のあいさつ文にある「患者さんの喜ぶ顔が宝」は院長いわく、「医療でベストを尽くして、その結果患者さんが喜んでくれること」と言っています。中村院長の豊富な経験を生かし、皆さんの期待に応え、町民のかかりつけの病院院長として手腕を発揮していただきたいと思います。

滝上町長 長屋 栄一

お問い合わせ

総務課 庶務係

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