ここから本文

町長室へようこそ No.47

友好交流町10周年記念行事 越知町にて その1

10月7日、高知県越知町で友好交流町調印10周年記念式典・祝賀会が開催され、滝上町から総勢26名が参加しました。
滝上の開拓は高知県人の西森亦吾氏が鍬を入れたのが始まりですが、その後も高知県の中でも越知町など高吾北地区からの入植が多くありました。平成9年(1997年)には滝上町高知県人会が発足し一行が越知町を訪れた縁で、吉岡町長も滝上町に何度も来町されたことから機運が高まり、平成13年(2001年)7月に越知町で友好交流町の調印がおこなわれました。以後、相互に200人ほどの訪問交流が行われ、この4月からは両町の「道の駅」でそれぞれの特産品を販売し始めています。
記念式典で4人が握手をする写真
越知町、滝上町 両町の町長、議長が固い握手を交わしました。

式典では吉岡珍正越知町長が「滝上は、自然や人情が豊かで、よその町に来た気がしない、ふるさとに帰ってきた気がする町である。滝上からの訪問者は家族が帰って来たような感じがする。」と述べ、先人からのつながりを強調しました。私も「昨年龍馬伝がブームになったが、土佐のいごっそ魂、フロンティアスピリットが礎となって滝上を作り上げてきた。10年を土台に子供たちの交流を始めたい。日本一の清流である仁淀川で水遊びをする滝上の子供、雪遊びをする越知の子供など、友好の体験をしてもらいたい」と話しました。
両町記念品の画像
両町記念品の交換

また、高知県人会長として両町の友好交流に大きな功績のあった故大原市松さんに感謝状が贈られ、ご子息である大原満さんに手渡されました。

記念品交換では、滝上町からは本町の木工作家である佐々木陸夫さん作の「きりぎりす」(オホーツク美術展入選作品)と「くわがた」を、越知町からは、日本最古の地層がある横倉山の石灰岩(4億2千500万年前)土佐桜の石の置物が披露されました。参加者からは、木の特徴を生かした昆虫の精巧な作りに驚きの声が聞かれました。越知町からの贈られた「絆」の文字が刻まれた石の置物は、しばらくの間役場ロビーに展示する予定です。
コスモスまつりでの特産品を販売する様子
越知町コスモスまつりで滝上町の特産品を販売。両町の産業交流の推進を図ります。

祝賀会は、高知特有の自分の盃を相手に渡し酒を注ぐ返杯に、座って料理を食べることもままならぬほどのあいさつ攻めでしたが、仁淀川のアユの塩焼きやウナギのかば焼き、戻りカツオのたたきなど、地場産の料理に舌鼓を打ち、越知町の方々と一層の交流を深めました。
アトラクションには、プロ野球独立リーグである四国アイランドリーグの一つ、「高知ファイティングドッグス」に越知町が野球場を提供していることから、公式チアリーディング5名が出演しました。中学生主体ですが、AKBと見まがうほど笑顔をふりまきながらの踊りや歌に大いに会場は盛り上がりました。滝上にぜひ呼びたいとの声が聞かれるほどでした。

今回初めて参加した人も、親せき同士のように打ち解け盛り上がったすばらしい祝賀会でした。また越知町からは来年ぜひ滝上に行ってみたいという声も多く聞かれ、今後益々友好交流が広まっていくことを確信した10周年の訪問でした。吉岡町長はじめ越知町あげてのおもてなしに、この場を借りて心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

樹霊碑整備 みどりの森林推進協議会事業

森林鉄道起点10月2日、富士見峠にある樹霊碑に行きました。樹霊碑は昭和29年(1954年)9月26日から27日にかけて通過した台風15号(青函連絡船の洞爺丸が沈没)の襲来により、滝上町の森林が未曾有の被害を受け、500万石(当時の11年分の伐採量にあたる)の風倒被害木が発生しました。この被害木を処理するために、滝上営林署の規模は急速に膨張し、町に風倒ブームが訪れ人口も急増しました。人口のピークの時代です。町は倒れた木の樹霊を慰めるため、台風通過の中心点に当たる富士見峠に樹霊碑を建立し、以降毎年この頃に樹霊祭を行っていたものです。

今年発足した「みどりの森林推進協議会」の事業の一つとして、滝上町の森林にまつわる歴史遺産を学ぼうとの取り組みがあり、関係機関並びに事業者による樹霊碑周辺の草刈りなど整備が行われたものです。風倒被害から55年の歳月がたち、山は立派な森林に蘇りました。一方で樹霊碑は傷みが進んでいますので、歴史を風化させないためにも保存の処置を施したいと思っています。

このあと、拓雄に抜け森林鉄道跡を視察しました。森林鉄道は昭和10年(1935年)から本流線と雄柏線が敷設され、木材が濁川に集積されました。トラック輸送に代わる昭和31年(1956年)までの20年間活躍したものです。いまは当時の面影として鉄橋の橋脚が数か所に残っているのみですが、昭和初期、しかも山奥にコンクリートの橋脚を建設した技術と苦労が偲ばれます。これらを往時の産業遺産として活用できればと思っています。
集合写真
樹霊碑の前で記念撮影

滝上町長 長屋 栄一

お問い合わせ

総務課 庶務係

〒099-5692

北海道紋別郡滝上町字滝ノ上市街地4条通2丁目1番地

電話:0158-29-2111

FAX:0158-29-3588

本文ここまで

ページの先頭へ